本音ソムリエ

物語に隠れた貴方の心、探しましょう。

運命の物語には、運命の言葉がある。

夜叉ヶ池・天守物語

これは小説ではなく戯曲です。
もし現代文で書かれていたならば、小説を読むのが苦手な方でも読みやすいのかもしれません。
でも如何せん小難しく書かれているので、特に言い回しですね。
慣れていないと、細々と理解しながら読むというのは難しいし時間がかかります。
なので、読み慣れていなければザックリと雰囲気読みで良いと思います。
それだけでも充分楽しめますし、物語の流れを分かってから読み込むほうが理解しやすいです。
内容に関して言いますと、夜叉ヶ池と天守物語、両方とも妖怪が出てくるものです。
それも美しい女性の妖怪が出てくるのですが、元は人間なんです。
人間が、人間の仕打ちで妖怪になってしまうんですね。
そこに生々しさを感じます。
恐れと美しさが融合して、何とも言えない魅力を醸し出す作品です。
読むきっかけになったのはライトノベル文学少女シリーズで、初めて読んだ時は高校生でした。
でもその時は難しく感じて、最後まで読むことが出来ませんでした。
最後まで読むことの出来る今では、きっかけになった夜叉ヶ池より、天守物語のほうが好きです。
本の面白さは読む時期によって感じ方が変わるところですね。

夜叉ヶ池・天守物語 (岩波文庫)

夜叉ヶ池・天守物語 (岩波文庫)